イーシャの箱舟

2002年9月20日
本を読んでいたら、眠れなくなったので久々の日記です。
『イーシャの舟』知っていますか?知らない方は、書籍レヴューを見つけたので↓
http://www.na.rim.or.jp/~majio/bookshelf/book/Iwamoto_ISHA_NO_FUNE.html
(無断引用ですが(汗)

この本の元になった、同名の作品はかなり以前に発刊になっています。長い眠りから目覚めた辺り、イーシャそっくりです(笑)
それにしてもこの作者、上手いです(脱帽)。

それはさておき…

『地球は大きな舟である』という表現は、結構長い間使われております。その船が沈みそうなのも確か。

それを防ぐ為に、全人類の相互理解――人類愛が必要だと、様々な場面で言われてきました。
今の世界情勢はどうでしょうか?

イスラム原理主義者によるテロ、それに対抗して虐殺を続けるアメリカ『帝国』。
国内に目をおとせば、金銭の授受に余念のない政治家、軍国主義復活を目指す総理大臣…。
そして最近最も私の気分を暗くしているのは、北朝鮮による拉致事件の一連の報道です。
ある被害者の家族(親類?)の方は言いました。
『国交正常化なんてとんでもない!それなりの制裁を…』

ちょっと待って下さい。それは、アメリカが行った空爆と同じ事をしたいのですか?自分の子を殺されたら、相手の子を殺すのですか?あなたの受けた悲しみと同じ事を、何も知らない北朝鮮の国民の誰かに行いたいのですか?
その次は、相手の親族が残酷無残な日本人に対して報復をするでしょう。

人間の間の憎しみほど、どす黒く汚い物はありません。それは、何処までも増殖を続けるからです。
一度、憎しみを空っぽにして見ませんか?
心を軽く、自然な感じに…。

数十年の苦しみから抜け出すのには、それに匹敵する時間が必要かもしれません。でも、その時間を憎み続けるより、日々が良くなるように過ごそうとする方が故人もずっと喜んでくれると思います。
最愛の人々が苦しみ続ける事ほど、心残りな事はないのですから…。

さて、沈みかけたこの舟、貴方の手で沈めますか?


ノアの箱舟には、全ての生き物がつがいで乗せられたそうです。
願わくば、次の箱舟に乗せられるのが、憎しみだけではありませんように。

===============================

ご心配下さった方々、有難うございます。
おかげさまで、我が家の愛犬チロは、退院する事ができました。
まだ予断を許さない状態ではありますが、あとほんの少しだけ、私たちの我侭に付き合ってくれるようです(笑)

皆様の上にも、主の栄光。

コメント

muu

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

日記内を検索